第35章 リバティ ✢
リビングの床に蜂楽を押し倒しながら悟った。
言葉はないけど、私を見上げる黄色の眼が言う。
───今夜をまだ終わりにしたくないコト。
楽しいサッカーに出逢いたくて仕方ないコト───。
「あ、廻ぅ…んっ…」
今度は逆に押し倒されて、荒々しくキスされる。
「夢…。もっと俺の眼を見て…?」
暗い室内でも、綺麗な蜂蜜色の眼はよく見えた。
「あっ…!廻、もっ…おっきいぃ…!」
「にゃはは…俺、どーしちゃったんだろ…。
どーにもこーにも、止まらないんだっ…♪」
そのままズププッと正常位で挿入される。
“支配の首輪”を一緒に壊してくれて、ありがとう。
廻が側にいてくれたから、私は自分を取り戻せた。
自分が信じる“楽しさ”を見つけられた。
“今度は、廻の番だよ。”
そう言って、笑顔で送り出すつもりだったのに。
“明日……いか、ないでぇっ……”
口から出てしまった、ノーコンすぎる感情。
ふがいない弱い心を、どっかに投げたい───。
「ん、あ、ぁ…!ナマの、めぐりゅ…きもひっ…♡はあぁ…いっぱい、ついてぇ…あっ!」
「きもちぃねぇ…♡しっかり、俺を刻んで…?
寂しくないようにっ…いつでも感じれるようにっ…!」
病的なまでの欲情は尽きることなく滾る。
汗だくの両手の指を、深く絡ませ合った。