第14章 そして再び
「それ、なんだ……?」
「分かんない」ミウは首を振る。「でも、なんか書いてる。なんて書いてあるの?」
と言ってミウがクリスタをこっちに持ってきた……?!
「わ、ちょちょミウ、こっち持ってくるな……ってアレ?」
爆発はしない。それどころか俺が触っても青いクリスタのままで、こうして見ると少し大きな宝石みたいだった。
「どうしたの?」
「いや……これ、爆発すると思うんだけど……」
「ふぅん」
ミウはすっかりクリスタに興味をなくしたようで、来た道を引き返そうとしていた。……てかこのクリスタ、俺が持ってていいのかよ?
「ミウ、どこに行くんだよ?」
「パパとママのとこ」
どうやら今回も、俺はあの小さな少女に振り回される道しかないみたいだ。