第7章 桃色
「可愛いね。このスカート」
私の太ももを撫でながら彼が言う。
「シワになるといけないから脱ごうか」
ウエストのホックをみつけた彼は、それを外し、そっとスカートを下に落とす。
脱がされることを前提に選ばれた洋服が、彼の手で脱がされていく。
ニットとキャミと…ブラも。
昼の光が入る明るい部屋の中で。
かなり恥ずかしい。
ショーツだけ残した裸でベッドに横たわる私に、彼はもう一度ゆっくりキスする。
彼の手のひらがそっと乳首に触れる。
彼の唇が、舌が、首すじを移動しながら乳首に届く。
「んっ…」
もう片方の乳首も彼の指先で優しい刺激を受ける。
「あっ…あん…」
彼の舌が乳首を転がすと、私の口から声が漏れ始める。
彼の手がウエストをなぞり、そっと内股を刺激し始める。
太ももの内側をゆっくり撫でまわす。
そしてショーツの上から私の感じるところを指先で軽く刺激する。
「あっ…あっ…」
ちょっと物足りないくらいの優しい刺激。
でも私の身体の中ではもう期待が高まってる…。
彼が枕元の棚を探り、何か出す。
(コンドームかな…)
私は恥ずかしくなって目をそらす。
(こんなときどんな顔してたらいいのかなぁ。私だけ裸で恥ずかしいなぁ。逢坂くんはいつ脱ぐのかなぁ)
軽く目を伏せぼんやり考える。
「ゆめちゃん、これ知ってる?」
逢坂くんの声でそっと目を開ける。
彼が私の目の前に差し出したものはコンドーム…ではなくて…。