第7章 桃色
@ごめん!30分くらい遅れそう
私は着替えながら逢坂くんのラインにメッセを送る。
すぐ返信。
@了解。待ってる
卵焼き3回焼き直したけど、結局一番最初のがマシだったなぁ…。
今日は逢坂くんの部屋で一日過ごす。
家族の人はいない。
勉強しに行くわけだけど…。
もしかしたら前したみたいなあんなこと…。
いや、もしかしたら最後まで…。
みたいなことを考えてしまう。
でもなんかあんまり張り切ってると思われたらヤバイし…。
今日の洋服はパステルカラーのサマーニットと膝よりちょっと上丈のフレアスカート。
あえての清楚系で。
スカートの裾、ちょっと押さえながら、自転車で彼の家に向かう。