第4章 VS 世界選抜チーム
「どうせ死なない」
ぞっとするほどの美貌から発せられた言葉は快楽に堕ちたそれではなく、淡々と事実を述べただけのものだった。
彼女の言葉がはったりではないことは、先程見せられた膂力から理解できた。
きっと彼女は男に乱暴されて、膣が裂けようが骨が折れようが、先天的に異常なその身体は簡単に死ぬことを許さない。
また、の矜持が、自分だけが傷ついたままであることを許すとも思えない。
継国とは鏡のような女だ。
まっすぐ向き合えば対等な目線でこちらを見る。
同じように、この場で陵辱でもすれば利き足を折られる程度のことはやり返す。
「そういう言葉は情緒に欠けるよ」
だが、そんな女に恐れこそすれ逃げなかったのが、目の前にいるエゴイストたちだ。
ルナが再びにキスした時、ルナとは別の手がの秘裂に触れた。
びくりとが反応したのをいいことに、長い指が3本も膣奥まで入った。
「ーーっ!」
「挿れんぞ」
「えっちょっと」
の視界をルナが独占していた間にスキンを着けたアダムが、一方的に先約を取っていたルナの止める言葉もお構い無しにのナカに陽物を埋めた。
「ーーぁあっ」
いつ命を狙われてもおかしくない立場であるは、拷問の訓練の影響で声をあげることも無意識に抑制されてしまう。
そのため、漏れ出る声はほとんど母音だ。
アダムは喘ぎ声の大小を気にしたことはないが、皮肉にもの控えめな声が“本当にイイところ”に当たっているのだと示していると知り、興奮が増した。
「ずるいなぁアダム」
「…どの口が言ってんだ」
「だってほんとに良さそう」
「見んじゃねぇよ」
男とヤる趣味もないアダムは当然見られる趣味もない。
想像以上に具合の良いのナカを思う存分味わいたいのに、目の前の男がそれを邪魔する。
仕方なく、本当に仕方なく、ルナの目線を自分からに移すために、の身体を持ち上げて背面座位の体勢にした。
自重でより深くアダムの陽物が埋もれ、は再び美しい顔が快楽で歪んだ。