第4章 VS 世界選抜チーム
いっそのこと、乱暴にしてくれれば抵抗できたのに。
大暴れすると宣言しておきながら、そんな的外れなことを思う。
だが上の空にはなるなと言わんばかりに、ルナはの双丘を揉みながらキスをし、アダムは膣奥を穿ちながら背中に吸い付く。
先程から、やたらアダムがの肌に痕を残す行為が多い気がする。
不思議に思ったルナが、試しにの柔らかな胸にちゅうと吸い付いて紅痕をつけた。
「……ああ、なるほどね」
そして、理解した。
残したはずの鬱血痕が、すうっと消えたからだ。
の特異体質を思い出したのだ。
異様に治りの早い身体に、男と遜色ない膂力。
何人の男が相手でも構わないという性への価値観の無頓着さ。
対して陵辱だけは赦さないという理性とプライド。
何より、それら全てがどうでもいいことだと思えてしまうほどの美貌。
継国はまるで、誰もが思い描ける陳腐な物語からそのまま出た主人公のような女だ。
が「実家がすごくお金持ち」と言っていたことを思い出した。
もしその陳腐な物語を信じた人間が大勢いて、それが今日の継国の栄華に繋がっているとしたら。
「………」
急に黙りこくったかと思えば、ルナは性急にの双丘の頂に吸い付き、アダムと繋がったままであるの恥裂に手を伸ばして秘芽を弄り回した。
「〜〜っは、ぁあッ」
「ッ!テメェ、」
もっと長く味わいたかったのだろうが、アダムが責めるのもお構いなしにの快感を増長させ、ぎゅうぎゅうとアダムを締め付ける力が強くなる。
アダムは耐え切れず吐精し、はスキン越しにアダムの熱飛沫を感じた。
「変わってよアダム。俺も早くを感じたいし、にも俺を感じてほしい」
いつもの皮肉混じりの言葉ではなかった。
いつもの口調でも本心を言っていることに間違いはないが、今のとどこに違いがあるのか。
そんなことは、大して仲良くもないアダムとにはわからない。