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【青監夢】跡継ぎを産めと言われて収監されました

第4章 VS 世界選抜チーム


「私は週に一度程度の頻度でこの大浴場に、この時間帯に来る。今まで1人とも会わなかった。皆明日に備えてすぐに寝ていたからだ。だが今日、あなたはこの時間になっても眠れなかったからまたここに来た。

私は目に原因があるからだと思った。だから見せてほしい」


がドクターとして選手を診るには、相手の同意が必要だ。
は今まで一度も破ったことはない。
この状況でも同じことで、潔を診るには潔の同意がなければならない。


「……今じゃないとダメですか」
「明日は予定が埋まってる」


主にレオナルド・ルナとアダム・ブレイクによって。


「…………分かりました」
「うん。私が先にあがろうか」
「俺があがるんで後ろ向いててください。ゆっくり浸かっててください。良いって言うまで浸かっててください」
「うん」


数分を超えて十数分は待った。
は特に気にしていなかったが潔はそれはそれはもう大変だった。
熱を持ってしまった体の一部分を鎮めるのに。


「……良いですよ」
「うん。あなたは支度が終わったら診療室に行っててほしい」
「分かりました」


潔が脱衣所を出たタイミングでが湯船からあがり、体を拭いて脱衣所に入った。
はしぱしぱと手早く寝巻きを着て髪を乾かし、潔と時間差で風呂場を出て診療室へ向かった。

診療室で落ち合ったところで、再び潔が顔を真っ赤にして目を背けた。


「服着てください!!」
「着てるよ」


季節は冬。
暖房が効いているとはいえ、こんな季節に半袖半パンなんて舐めた格好はいくらでもしていない。
の格好は襦袢だった。
時代が時代なら下着に相当するが、それは流石にない。
襦袢の生地は厚手で温かく、中にもちゃんと現代の下着を着用している。

問題はそこではなく、の色気が半端ないことだ。
半乾きの黒い艶髪は纏め上げられ、うなじが思いっきり見えている。
スーツではわかりにくかったボディラインも浮き彫りになっている。
一瞬とはいえ先程の生まれたままの姿も見てしまったのもあり、今の潔には刺激が強すぎた。
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