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【青監夢】跡継ぎを産めと言われて収監されました

第4章 VS 世界選抜チーム


なんで、どうして私なんだ。
私の何がこの人達の興味を引いたんだ。
ゴールポイントの追加をしなければ良かった。
でも選手達のモチベーションは変わっていたかもしれない。
ブルーロックの選手限定だとするべきか。
いや、今後のことを考えたらややこしくなる。

は丸メガネを外して目元を押さえ、マッサージをするような体勢になる。
こんなことをぐるぐると考えているが、元来頭はよく働くのでわずか数秒のことである。


(これ以上は考えても無駄だ)


の仕事が早いことの理由の一つは、判断が早いことだ。
ここで言う判断とは、諦めることと同義。


「……あなた達、帰国まで何日ある」
「!6日」
「5日」
「5日」
「4日」
「6日」
「日程調整は4人で話し合ってダダ・シウバが今日中に報告しに来い」
「なんで俺が」
「連帯責任」


渋々納得したダダが紅茶を飲み干したのを見届けたは、じゃあ帰れと5人をぺいぺいっと追い出した。


「まさかOKするとは思わなかったよ」
「俺も」
「無茶だと分かってて突撃したんですか…」
「だって気になるじゃん」
「何が?」
「全部」
「「うわっ」」


爽やかな笑みを浮かべながらも目は全く笑っていないルナを見て、ダダとロキはドン引いた。
なんでこんなのが貴公子と呼ばれてるんだろうとすら思った。


「ていうか、ダメ元じゃないの知ってますからね」
「俺も巻き込ませて早々に仕事全部終わらせたの忘れてねーからな」


そう、帰国まであと数日あった。
ゲームだけでなく、一試合ごとに報告レポートもまとめなければならなかったから、そのための必要な日数だった。
それにもかかわらず、十分な時間を空けて早々に終わったのは、妙にやる気な3人がいたからだ。


「仕事を終わらせて逃げ道塞げばいけるかなって」
「3-1でマークすればいいかなって」
「これサッカーの話でしたか?」
「口説き落とす話だったはず」


ダダは想像した。
サッカーに関しては素人同然の若く美しい女性を、プロのサッカー選手である成人男性3人が囲い込む図を。


「気持ち悪い」
「シンプルな言葉が一番傷つく」
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