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【青監夢】跡継ぎを産めと言われて収監されました

第4章 VS 世界選抜チーム


三次選考の1stステージにて、7チーム全てとの対戦が終わった時に奴らはやって来た。


「話は聞かせてもらったよ!!」
「土足で入るな」


もしの部屋のドアがスライド式の障子だったら、スパーンと小気味いい音を立てていたことだろう。

三次選考の1stステージ、つまり世界選抜チーム戦が7チーム全て終わった日の夕方のことである。
喧しい音を立ててドアを開けたのはパブロ・カバソスで、すぐ後ろにはアダム・ブレイクとレオナルド・ルナ。
そのまた後ろにダダ・シウバとジュリアン・ロキがどことなく申し訳なさそうな表情で立っていた。


「土足で、入るな」


世界選抜チームが自分の部屋に大集合したという事態でもは落ち着いていた。
なんなら彼らより態度がでかい。
帰れと言っても帰らないだろうから、せめて絶対にやってはいけないことをもう一度述べた。
日本では、例え死ぬほど嫌いな人間の家であっても靴を脱いで入らなければならないことを。


「要件は」


きっちり5人分の座布団と紅茶を用意しただが、広いテーブルだからか手元の書類は片付けなかった。
それ飲んだらすぐ帰れという意図がよく分かる。


「原宿案内して!」
「個人でガイドを依頼しろ」
「だから、キミをガイドにする」
「は?」
「3ゴールで頼み事できるんでしょ?オイラのゴールポイント全部あげるから、キミにガイドとデートを依頼するよ!」


バキッ、とが持っていたペンが折れた。
握力どんだけだよ、とダダがぎょっとするのを横目に、ここ数週間でどんなに甘い言葉をかけられてもウザ絡みされても表情一つ動かさなかったが初めて見せた動揺に、ロキは興味深い目を向ける。


「…………他は」
「同じくデートと着物」
「俺はディナーを一緒に。着物はどちらでも」
「僕は3Ptでカバソスさんのガイドについて行きたいです」
「俺は何も無い。全部ボーナスに回す」
「あんたに関してはなんでここ来たんだ」


それはつまり、カバソス、アダム、ルナの3人はボーナス700万を手放すということだ。
頭を抱えたくなる馬鹿げた提案に、さすがのも唖然とした。
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