第1章 【R指定】【呪術廻戦】貴方の全てを壊したい【七海建人】
再び目にする夏油の名前に、もう余裕なんて無かった。
「……出てみたら?」
そう言いながら、七海は仁美のクリトリスを撫でた。
「あっ無理……。」
撫でられて、簡単に甘い声と熱い息が漏れてします。
そんな状態で、電話になんて出られるはずがない。
「…出てよ…夏油さんの声聞きたいんじゃない?」
「うっ…やだ……あぁ…やだぁ…。七海以外やだ……。」
そう涙を貯めながら、それでも妖艶に七海だけを見る仁美の目線に、七海は顔を歪ませた。
もう我慢できなくて、仁美の唇に再び絡みつくと、すでに爆発しそうな自分のモノを、仁美の秘部に押し当てた。
「っっ七海っ……。」
眩暈がしそうな痛みに、仁美は抱きしめてくる七海の背中にしがみついた。
「はっ……仁美……。」
中々入らない仁美の中に、七海はゆっくりと体重をかけていく。
仁美の中にすべて収まり、中がしっかり濡れているのを確認すると、七海は律動を始める。
その度に漏れる仁美の声は唇で塞いで、お互いの息だけが混じり合う。
こんなに気持ちいい事は初めてで、あんなに癇に障っていたスマホの振動が治まったのにも気が付かなかった位だ。
「あっ…仁美……好き……仁美だけ好き……。」
うわ言の様に何度も繰り返して、それでもしっかりと自分を抱きしめてくる。
こんな仁美を疑っている訳じゃない。
これは自分のちいさな嫉妬心だと分かっている。
こんなに余裕無く、仁美を抱くつもりはなかった。
自分はもっと理性的だと、思っていた。
だけど、それは七海の勘違いで、目の前の仁美には全然そんな余裕なんてないただの男の様だった。
そしてそんな自分もまた、嫌いではない。
仁美の中に自分の欲望をすべて吐き出しながら、七海はそんな風に思った。