【R指定】リクエスト・コミュ企画短編集【原作色々】
第8章 R指定】【呪術廻戦】玉屑(ぎょくせつ)【五条悟・夏油傑】
「っ離してっ!」
「?何?暴れるの?」
体をよじる仁美を、悟は不思議そうな顔で見下ろした。
「せっかく呪詛師になったんだから、僕の首でも取ってみなよ。まだかなり懸賞金あるよ。」
相変わらず話が通じない。
暴れる仁美の体を更に強く抱き締めた。
「っ!」
身じろぎも出来なくなって仁美は顔を上げて悟を睨み上げた。
再開してから仁美のそんな顔しか見ていないのに、見下ろしている悟の顔はやはり笑顔のままだ。
「…仁美…やっと僕の元に戻ってきた…。」
仁美の顔に唇を近付けて、悟は耳元で囁いた。
「もう渡さない。」
そう悟の声が頭の中に響いて、目の前が真っ暗になった。
ー
ーー
ーーー
はぁ…はぁ…。
「んっ…はぁ……っ。」
「はぁ……仁美…。凄いびしょびしょだけど大丈夫?」
そう言って、卑猥な水音を好んで出している悟の顔を、仁美は睨み上げた。
「仁美ってこんなに濡れやすかったっけ?」
自分でもシーツが腰まで濡れているのが分かる。
それは全てこの男による執拗な愛撫のせいだった。
「…はぁ…はぁ……。」
「ん?気ぃ失ってた?まだ入れてもいないんだから、しっかりしてよね。」
「…五条さぁ…こんな事して恨み晴らしてるんだったら、さっさと上層部に私を引き出せばいいじゃない…。」
「……恨み?」
悟は本当に不思議そうに仁美を見下ろした。
逆に仁美は恨みでなければ、悟が何故自分を陵辱しているのか分からない。
「……僕が仁美と再会した時に優しく接すると思ってたなら馬鹿だけど……恨んでるって思われるのも心外だね。」
悟はぐったりしている仁美の体を抱き起した。
そして仁美の頭を掴むとその耳元に顔を近づける。
「僕はずっと変わらず仁美を愛してる。」