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【R指定】リクエスト・コミュ企画短編集【原作色々】

第6章 【R指定】【WB】彼はクリスマスケーキより甘い【梅宮一】


キスをされながら、梅宮が仁美の腕を取った。
梅宮の青い目と、少し潤んだ仁美の目が合った。

「…仁美、俺の事嫌いになった?」

いつも仁美を1番に考えてあげられない。
その度に仁美が寂しい思いをしているのは分かっていた。

「……なってるよ…。」

唇を尖らせてそう言う仁美に、梅宮は笑った。
怒っている仁美の顔も、彼にとっては全て愛しい。

「……残念だね仁美。俺が仁美の事好きだから、絶対に離さないよ。」
「………………。」

梅宮の大きな体に抱かれて、飽きるほどキスを受けるのは。
どんなクリスマスケーキよりも甘い時間だろう。

本気で嫌いにもなれない癖に、自分が1番じゃないと機嫌を悪くする。

だけど梅宮は仁美がどんな態度を取ったって、決して怒らないし、離さない。

「…一、今日やだ。」
「……………。」

梅宮の手が制服の中に入ってきた所で、仁美は眉間に皺を寄せて梅宮に言った。

「………別にいいけど…。終わらないよ?この時間。」

そう言って、再び押し付けられるキスは、遠慮無いキスだ。

ヌルッと梅宮の舌の感触が唇にして、どんなに唇を閉じていてもこじ開けられる。

口の中に入ってきた舌は、逃げようとする仁美の舌を執拗に追いかける。

「っ……んっ…っ。」

息継ぎすら許さない梅宮のキスに、仁美は苦しくなって梅宮の背中を掴んだ。

しなかったらしなかったで、一緒に居る時間は全て梅宮の愛情表現に使われる。

逃げようとする体は、簡単に梅宮の腕の中に戻され、またキツく抱き締められる。

「はぁ…仁美好き。ずっとキスしてられる。」

何度キスをしても飽きなくて、一度抱き締めたら離れる事が難しい。

「仁美も好きって言って。」
「………………。」

梅宮から求愛を求められると、今日は意地悪をしたくなった。
プイッと梅宮から顔を逸らして、梅宮の求める言葉を拒否する。

ムッとした様な梅宮の顔が目の端に見えた。

仁美の顔を両手で掴んで、無理やり自分の顔に合わせた。

「…っうっ…。」

そして、そこからのキスは更に激しくなる。
言う事を聞かないお仕置きと言わんばかりだ。
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