第4章 【R指定】【呪術廻戦】貴方は離れない【夏油傑】
「仁美、早く動いて…。」
でなければ、もう我慢出来なくてこのまま無茶苦茶抱いてしまいそうだ。
「はぁ…無理…無理ですっ!」
圧迫感で太ももが震えて、どう動けば良いかも分からない。
ジワっと出る涙を堪えながら、仁美は首を振って夏油に縋り付いた。
「…君は本当に…出来ないばかりだね。」
夏油は小さくため息を吐くと、仁美の頭を軽く撫でた。
それが夏油の最後の優しい仕草で、次の瞬間には思い切り腰を掴まれて上下に動かされる。
「あっ!ああっ!夏油様っ!」
激しく上下に動かされ、感じていた圧迫感はいつの間にか疼きになって仁美の下半身を襲った。
今まで感じた事の無い場所を突かれて、大きく擦られるモノを強く締め付けた。
夏油の体温を感じながら、こんなに大きな快楽は初めてで。
仁美は大きく背を反らした。
仁美の動きに合わせて、夏油は仁美を布団に押し付ける。
見下ろした仁美のお腹には、いつもより更に奥に入っているのが、外からでも確認出来る。
全身を痙攣させて布団に身を任せている仁美に、夏油は目を顰めた。
「…仁美が呪霊を祓わないのは、こうして私に抱かれたかったからだろ?」
薄っすら目を開けて、仁美は夏油を見上げた。
夏の終わりでもまだ暑くて、お互いの吐息と体温だけで汗が滲むようだった。
邪魔そうな髪を掻き上げて見下ろす夏油の顔は紅潮していて、キスをすれば熱い吐息が混ざり合った。
そんな夏油の髪を強く掴んで仁美は本当はこの時間が大好きだと思った。
少し乱暴に扱われても、触れてくる唇や手は優しくて。
夏油が唇で触れた箇所には赤い痕が付いていく。
彼が自分を求めて、仁美もまた同じ様に夏油にしがみ付く。
彼を離さない様に、夏油の腰に自分の足を絡める。
そうすれば夏油は堪えられない様に仁美にしがみ付いく。
体全体で夏油を感じると、仁美はたまらずに自分から唇を押し付ける。
少しの隙間も作りたく無くて、離れようとする夏油を掴んで離さない。