第2章 【R指定】【ヒロアカ】butterfly【綠谷出久】
温室のベンチの周りに、一際アゲハ蝶が舞っていた。
そのアゲハ蝶の奥から、2人の熱い息と声が聞こえる。
「うっ……あぁ……ん…。」
仁美が綠谷の律動に合わせて声を出せば、綠谷もまた仁美の唇を塞いだ。
「はぁ……ぁっ…僕……こんな事初めてで……。」
いくら舐めても衝動は治らなくて、綠谷は毎晩頭の中で描いていたように、仁美の中に自身のモノを埋めていく。
想像以上に気持ちのいい行為に、到底腰が止まる気がしない。
「うん……私も初めてだけど……。」
仁美は綠谷の首に腕を回しながら、愛おしそうに綠谷を見る。
「綠谷とはずっとこうしたかった。」
そうしてキスをしてくる仁美を見て、綠谷はやっぱり、仁美の蝶に何かされたのでは無いかと思った。
じゃなければ、こんな気持ちになり、夢中で仁美の体を舐めている自分なんて想像出来なかったから。
「ぁっ…はぁぁ……もう出ちゃう……。」
結局、最後まで止まらなくて、綠谷は仁美のお腹に白濁の自分の体液を思い切りかけた。
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ……。」
気が遠くなる程の快楽に体を震わせながら、綠谷は自分が出した体液で汚れた仁美の体を見る。
緑色のアゲハ蝶がその体液に集まって来たのを見て、綠谷はゆっくりと目を閉じた。
「爆豪くんはね、彼のニトロと似たアゲハ蝶を創作出来ないか、研究させて貰ってたの。」
「はい?」
2人でベンチに座って、仁美は綠谷にオレンジ色のアゲハ蝶を創作してみせた。
ひらひらとそのアゲハ蝶が頭上に飛んでいくと、途端にアゲハ蝶が爆発した。
「……うわぁ……。」
その光景に思わず綠谷は顔を引き攣らせる。
「こんな感じで、あまり気持ちのいい結果にならないから、断念すること事にしたんだけどね。」