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【R指定】リクエスト短編集【原作色々】

第2章 【R指定】【ヒロアカ】butterfly【綠谷出久】






「綠谷が毎晩私の絵を描いてしている事も、私のせいだって言いたいの?」

「………え?」



仁美が何を言っているか一瞬分からなくて、綠谷は固まった。
その綠谷の目の前を黄色いアゲハ蝶が飛んでいるのを見て、綠谷は我に返った。


「み、みみっ見てたの?!酷いよ!?」


綠谷は顔を真っ赤にさせて、目に涙を浮かべている。


「………酷いのは綠谷の方だと思うけど……。」

まさか仁美も自分が綠谷にあんな事をされているなんて、知らなかった。
好奇心で覗いた綠谷の部屋で、そんな光景を見るなんて、思いもしなかった。



「あっああああアレはっ!そそそそっそのっ!!」


思い切り動揺している綠谷を見ながら、仁美はフッと口元だけで笑った。




「舐めてみる?綠谷。」



そして前と同じ様に綠谷に腕を伸ばした。

「………………。」

綠谷は差し出された腕を見ながら、今度は拒否しなかった。



誘われる様に仁美の腕を掴んで、蝶の為に開けているヒーロースーツから見えている二の腕に唇を押し付けた。

「っん…っ。」

綠谷の舌が、二の腕から肩まで這う様に舌を滑らすと、仁美の口から吐息の様な声が漏れた。




「……甘い……。」


肩から唇が離れると、目の前に仁美の顔がある。
目を細めながら顔を紅潮させて自分を見る仁美に、もう限界だった。


今度は首筋を舐めると、どんどん顔に近付いて来て、耳を軽く噛んだ。

「あっ…。」
声と一緒に仁美の体が震えると、綠谷は仁美の唇にキスをする。



ちゅっちゅっと何度も繰り返してキスをしていて、綠谷はやっと分かった。





本当はずっとこうしたかった。





舌だけでは無くて、綠谷の手も仁美の体に触れてくる。


「……ここじゃ…外から見られちゃう……。」

ガラス張りの温室の外には雄英の校舎が見えた。


「大丈夫だよ…綠谷……。」






【蝶が私達を隠してくれるから。】



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