第1章 01
は銃兎にヨコハマに向かうように言われ、そのまま高速を使いヨコハマへと向かう
左馬刻は飲み終わったノンアルの缶を灰皿代わりに使いタバコを吸い始める
は左馬刻が煙草に火をつけた時に匂いで直ぐ気付き窓を開けたかったが高速を走ってるため窓を開けるのを断念した
煙草を吸って欲しくなかったがガチなヤクザに注意することは一般市民のにとっては無理ゲーでしかなかった為、我慢する
車を走らせているとヨコハマのネオンが見えてきた
キラキラした夜景にが見えて思わず
「綺麗。」
と小さな声で思わず出ると助手席に座っていた銃兎がその言葉を拾う
「ヨコハマの夜景は初めてですか?高速から見る夜景はまた一味違いますからね。」
「え、あ、その……車窓から見るのは初めてです。良いもんですね、たまにはヨコハマにドライブしに来るのも良いかもしれませんね。」
銃兎が気遣って話しを振ったり相槌を打ってくれたりして少しの緊張も抜けてきた頃に左馬刻の事務所の前に車を停める
「運転お疲れ様でした、ありがとう御座いました。」
「遠くまですまなかったな。」
「悪かったな、少しだがとっとけ。タクシー代とガソリン代くらいにはなんだろ。」
左馬刻が3万円出すもは全力でお断りするが左馬刻がの手を取り無理矢理握らせる車から遠ざかる
「…良いんでしょうか?」
が不安そうに銃兎を見る
「今夜は目を瞑りましょう。…ですが、貴女ずいぶんお若そうですが免許の方はお持ちで?最近は若者の無免許での事故も良く所内で耳にしますので、此処まで送ってくれて感謝はしていますが念の為、確認だけさせてもらっても宜しいでしょうか?」
「え、あ、はい、えっと、ちょっと待ってください。」
はシートベルトを外に出てるとトランクを開け自分の鞄から免許証を出し素直に銃兎に渡す
銃兎が一通り目を通すとニッコリと綺麗な笑みを浮かべ免許証を返す振りをしての手首を掴む