第1章 01
が車のロックを外すと独歩がドアを開けに声を掛ける
「こ、こんばんは…さんの車のナンバーが見えたから…迷惑だったらすみませんっ!って俺…名前でえっと…そ、空野さんですよね、すみません。」
「今晩は。今休憩中なんで大丈夫です、中にどうぞどうぞ。で良いですよ、名前で呼ばれたほうが仲良くなれる感じがしますから。」
「お、お邪魔します…じゃあ、俺の事も独歩って呼んでください。」
「はい!独歩さんは仕事帰りですか?」
「ええ、まぁ…今日は運良くこの時間に帰れることになったので…さんはまだ配達してるんですか?」
「今日、最後の配達です。送り先の人が不在だったみたいで21時以降なら家にいると連絡をもらいまして。会社にも連絡入れたので私もこの仕事終わったら直帰予定です。」
「そうだったんですか。」
「はい。あ、ポテト食べます?」
はフライドポテトを独歩に見せる
「じゃあ…少しいただきます。」
「どうぞどうぞ。」
独歩がポテトを摘み食べ始める
「ポテト久々に食べると美味しいですね。」
「そうなんですよ、ハンバーガーとポテトとか、たま~に無性に食べたくなってこうやって買っちゃうんです。今日はナゲットも買っちゃったので味変できますよ。ナゲットは今日の夜食用です(笑)ナゲットはケチャップで食べる予定です。」
封が開いていないナゲットのマスタードを出しノンアルコールビールを独歩に渡す
「あ、良いですね。って何でこんな物まで持ってるんですか!?先生から聞きましたよ!20歳なってませんよね!?」
「安心してくださいノンアルです。」
「そ、そう、じゃあ…って!違います、そうじゃない!19歳だとノンアルも買えませんよね!?」
「商店街のくじで当たりました。仕事中はマスクしてるから年齢も分からない事もありますよね(笑)ちなみにワンケースも当たりました(笑)」
後ろの座席にノンアルの段ボールがあった
「ビールはあまり好きじゃないので、それ貰ってくれると助かります〜。あとは明日、所長とかに配る予定なので。」
「そ、そう?だったら頂きます。」
「冷えていませんが。どうぞ、どうぞ。」
独歩は、喉が渇いていたのか良い飲みっぷりで飲み干す
「プハッ。ご馳走様でした。」
「お粗末様です。」