第4章 お嬢様の仰せのままに
決して美味しくはないそれを舐め取りながら、先端に軽く吸い付いてあげると、彼の口から切なげな吐息が漏れた。
「うっ……ゆめか」
彼の低い呻き声を聞き、ちらりとその顔を見て反応を窺う。まだ理性を保てるほどの余裕が彼にはあるようだ。
「悟、もう出ちゃいそう?」
意地悪く訊ねると、そんなわけ無いでしょと言いたげに口の端を上げる。
「いいよ。じゃあ、もっとしてあげる」
悟の反り立つ陰茎を手で支えて、先っぽにちゅっとキスをした後、なるべくいやらしく見えるように舌先で舐めながら彼の陰茎を咥えた。
一気に限界まで含むと、口内が圧迫される。喉奥に当たるほど深く咥え込み、舌を裏筋に当てながら頭を動かす。
「ん……っは……」
じゅぽじゅぽとわざと音を立てて口淫すると、彼の息遣いも荒くなっていく。亀頭を上顎に擦り付けながらズズッと吸い上げる。
「っ、く……はっ……ぁ」
悟が時折小さく呻いている。口の中の熱い昂りがピクピクと震えているのが分かる。
「……ゆめか……もう」
「……っ、はぁ……まだ出しちゃダメ」
口を離して、唾液で濡れた唇をぺろりと舐める。悟は切なそうに眉を寄せて私を見ている。
「……っ……く……」
「どうせココを攻められたらすぐ出しちゃうくせに」
爪で敏感な裏筋を引っ掻くと「うぁ」と小さく声があがる。
口を半開きにすると、期待に濡れる青い瞳と視線が合う。
ご褒美だから一度イカせてしまおうか。
そう考えながら亀頭部分を口に含んでカリの部分を刺激して弄ぶ。彼のは口の中にすべて入り切らないので、手で扱くしかない。
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