第6章 ご主人様のお気に召すまま【後編】
至近距離で感じる彼の息が色っぽくて、「もっとして」と求めると、私の後頭部に悟が頬を擦り付けてくる感触がした。
「ゆめかっ……」
耳に当たる湿った荒い吐息も、中を暴く滾(たぎ)りも、硬く尖る乳首も下腹部で擦れ合う茂みも、全てが甘くて蕩けそうなほど気持ち良くてどうにかなりそう。
「ふっ、っあぁ……さと、る……っ」
指先が食い込むほど腰を掴まれて、抽送が激しくなってくると、息もうまく出来なくなってきて次第に身体が仰け反ってしまう。
迫り上がってくる感覚と瞼の裏がチカチカするほどの快感が込み上げる。
「あっ、あ、あ……っ!だめ……またイく……っ」
「ゆめかのイき顔、僕によく見せて」
「やぁっ、やだぁっ……」
悟に顎を掴まれて、顔を覗き込まれる。
濡れて妖しく光る青の瞳。甘い眼差しが交わって、電気が走るみたいに身体中が強すぎる快楽に悶える。
探るようにグリグリと感じるところを重点的に刺激されて、心臓が跳ね上がるほどの甘美な瞬間にめまいがした。
「……っ、ふ……」
全てを捕えた肉壁が搾り取るようにきつく締まると、悟が鼻に抜けるような呻き声を漏らす。
私の片腕を掴む手により力がこもると、お腹の中で彼自身の脈動を感じる。
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