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【呪術廻戦】その変態は最強である【R18】

第4章 お嬢様の仰せのままに


また同じ思考回路に足を取られて、躓いて、沈んでいく。

紅茶の箱を持ったまま思考停止し、頭の中が淀んでいく。

「……はは……は……は……」

自身の中からブワッと煙のように黒い感情が滲み出て、口から渇いた笑いが漏れた。

不穏な考えを振り払うように、頭を振る。

悟はいつ帰ってくるだろうか。

「そうだよ、まずは紅茶のお礼を言わなきゃ。それで、ごめんなさいって……」

ただいま、って言いながら彼は私の体を欲するだろう。

任務から帰ったあとは、戦闘で高ぶった神経を鎮めるように激しく抱いてくる。

声が出なくなるくらい鳴かされて、窒息しそうなくらいキスを交わして、これでもかと欲望をぶつけられて体を白く汚されるだろう。

彼に触られると、条件反射のように劣情を抱いて体が疼くようになった。

そんな自分への蔑みと、彼への愛情と嫌悪で搖れる心と、様々な感情で押し潰されそうになる。



――気がつけば、私は助けを求めるように泣きながら硝子に電話をかけていた。



そして、胸中に複雑な心情を抱えて誕生日当日を迎えることになる。





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