• テキストサイズ

【呪術廻戦】その変態は最強である【R18】

第4章 お嬢様の仰せのままに


どこに行くのかと悟に聞かれた時、少しでも言い淀むと、包み隠さず話すまでホールドされる。

正直に話したところで、「僕と一緒に行っても困ることはないでしょ?」と付いてくるのが既定路線で、一人で町中をぶらぶらなんて夢のまた夢。

「……で、ゆめかはどこ行くの?」

またか。この展開から逃げられないのか。私がゲンナリしていると、悟が私の顔を覗き込む。

「僕には言えない所に行くとか?」

悟の青い瞳が私を射貫く。

この眼で見られると、心の中を全て見透かされているようで落ち着かない。

私が目を逸らすと、顎を掴まれて強制的に視線を合わせられる。

「別に、悟に言う必要ないでしょ」

悟を真っ直ぐ見てそう答えると、形のいい眉がぴくりと動いた。

青くて綺麗な眼の奥に仄暗い光が灯った気がした。

私の唇の輪郭をなぞる指が、顎から首筋へとゆっくり下りていく。

「ゆめか、どこ、行くの?」

悟の指が私の喉元を撫でて、思わず息を呑んだ。

彼の指が私の首を緩く絞める。

これは彼の最終通告だ。

「……お菓子と限定品のフレーバーティー買ってくるだけだよ」

観念して答えると、悟が私の唇に触れるだけのキスをする。優しいキスに絆されそうになるが、ここで流されたら駄目だ。

「僕が取り寄せしようか?」

悟が甘えるように私の唇に吸い付いてきた。

「あのね……悟のことは好きだけど、そういう感覚は合わないと思う」


私はお店で直接買いたい派。

お店でディスプレイされているのを目で見て楽しんで、中身を想像しながら会計する。

心がときめく感じを味わいながら、幸せな気分で家路につきたい。




/ 158ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp