第3章 猛毒の情火(五条視点)
愛は呪いか否か。最愛の人の幸せを願いながらも、沸き上がる感情と衝動を止められない。
少なくとも、自分のこの執着と想いは、ゆめかを蝕む呪いになるだろう。
「……無関心よりは、憎んでもらった方が好都合。ゆめかが怒るのも泣くのも、僕が一人占めにしたいって言ったらドン引きもんだよね、フツーは」
この寝顔も僕だけのもの。
他の男になんか、絶対に見せたくない。
彼女の心と身体も全部僕のもの。
勝手に扉を開けて外に出たらスマホに通知が来るようにセキュリティを入れたから、逃げられる心配はないだろう。
ゆめかを腕で包み込み、頭に鼻先を押し付けて匂いを堪能してから、肺いっぱいに空気を吸い込む。
好きな人の体温、心音に包まれて、一気に襲ってくる眠気。それに抗うこともせず、僕も瞳を閉じた。
翌日。
目を覚ますと同時に、お互いの体温を確かめるようにゆめかと睦み合い、疲労が溜まれば2人で微睡む堕落した休日の朝から始まった。
「はぁ……っ、お腹がムズムズして……悟の、欲しい……」
と、起きがけに発情した彼女から僕に跨ってきたのは少し驚いたが、ゆめかが懸命に腰を振る姿はとても淫らで、視覚的にも興奮した。
窓から陽射しが差し込む明るい部屋で、余すところなく彼女の痴態を目に焼き付け、肉欲に溺れる。
「ひ、あ……っ、悟の、奥で……ビクビクしてる……」
「ゆめかがエロいから、また出そう」
「んっ……出して……っ、悟ので、いっぱいにして……」
淫らに揺れる腰を掴んで突き上げると、彼女は背を反らして絶頂に達した。
その締め付けに抗わず射精すると、膣内を逆流した白濁が蜜穴から漏れてくる。
「……っ、ん……悟……」
ゆめかは満足そうに微笑んで、僕の上に倒れ込んだ。その拍子にずるりと陰茎が抜け落ちた。
彼女の身体を抱き寄せて、そのまま2人でベッドに横たわる。
お互い汗と体液でベタベタなのに、なんだか心地よかった。
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