第1章 ご主人様の言うとおり
鈴口から溢れる先走りを指に絡めて亀頭を擦ると、悟の腰がピクッと跳ねて、口の中のものが大きくなる。
「は……っ、ゆめか……」
余裕の無い悟の声に気を良くして、更に深く咥え込むと、彼の大きな手が私のお尻を撫でる。
先端だけ口に含んで窄(すぼ)めた唇で出し入れすると、先走りが溢れてきて、彼の陰茎がまた大きくなった気がした。
悟と生活する内に自分もすっかり甘党になってしまった。好きな人のでなければ我慢出来ない味だ。
竿を擦り、上下に扱く。再度吸ってあげようかと口をパカッと開けた瞬間、
「ははっ、ゆめか、穴がひくついてどんどん垂れてきてるよ」
突然、悟の指がクリトリスをやわく摘み上げた。
それでも彼のものを咥えて発情していたそこには刺激が強すぎる。はぅっ、と声が出て腰が跳ねた。
崩れた体制を立て直そうとすると、そのまま尻をガッチリ固定された。
敏感な突起をヌルヌルと舌先で遊ばれ、ヒダを舐めては吸われ、違う生き物が這い回るような彼の舌の動きに翻弄される。
彼の熱い体温を感じながら、腰が甘く痺れる快感に、海老反りでだらしない声が漏れてしまう。
「ん、ふ……そこ、だめっ、あぁ、あ……」
体の芯がジンジンして達してしまいそうなのに、どうにも切なくて悶える。ホールドされて動けない。
逃げ場のない快感とたまらなさに、目の前の肉棒に頬を擦り付けながら吸い付いて、尿道をチロチロと舌で刺激した。
悟が息を詰める度に、陰茎もビクビクと震える。彼の弱いところはすべて知っている。
「っ、ゆめか、マズイ」
悟が焦った声を上げたのと同時だった。
口の中に、精液の味が広がる。
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