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【呪術廻戦】その変態は最強である【R18】

第3章 猛毒の情火(五条視点)


ギシリとベッドが揺れる。着替え終わったゆめかがベッドの端に座って僕を見た。

「時間、空いたら連絡下さいね」

朝日を受け、彼女の黒目が輝いて神々しく見えた。

「一緒にご飯食べに行きたいです。その後は……五条さんが行きたい所に連れて行って下さい」

まだ頬が色付いているゆめかに、はにかみながら微笑まれ、思わず僕も無言で何度も首を縦に振った。

僕の希望が通るなら、それは彼女を抱くためにラブホテル直行も有りなのだろうか。

ここ最近、隙あらばゆめかとヤることばかり考えている。セックス覚えたての中防かと心のなかでセルフツッコミを入れる。

もはや下半身に脳が付いてるんじゃないかという状態に、自分でも呆れてしまう。

「ゆめかが名前で呼んでくれたら、倍速で任務頑張る」

寝そべったまま、彼女の指に僕の指を絡ませながらねだると、ゆめかが瞳をパチパチと瞬かせた。

少し視線を下げてから、

「恥ずかしいから、一回だけなら」

と彼女が首を傾げて微笑む。

「……悟、任務頑張ってね」

呼ばれた瞬間、ブワッと胸が甘くざわついた。

好きな人に名前を呼ばれるのが、こんなに幸福で満たされた気分になるなんて。

もっと、もっと聞きたい。

もう一回呼んで、とゆめかを後ろから抱きしめて甘える。早く早くと急かすと、ひそかに笑う気配がして彼女の華奢な肩が揺れた。

「”呪術師最強 ”が形無し」

それは君の前だからだ。

「ゆめかの前では最弱だから」

弱いところも情けないところも全部見せるから、君のすべてが欲しい。その無垢な笑顔も僕だけに向けて欲しいとさえ思う。

「今なら私でも悟を倒せそう」

彼女に名前を呼ばれると、洗い立てのタオルに包まれているような、ふんわりとした至福に満たされる。

胸の奥が優しくゆるく撫でられるような心地良さに、思わず頬が緩んでニヤけてしまう。



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