第2章 中毒ロマンス(五条視点)
彼女の足を抱え直し、体重をかけて奥まで挿入する。
「ああっ、あぅ……っ」
そのままグリグリと最奥に押し付けると、彼女は身体を震わせて達してしまったようだった。
「あ、アっ……さとる、まって……ッ」
達したばかりで敏感になっているのか、切羽詰まった声が聞こえた。
それでも腰を動かすと、ゆめかは耐えるように僕にしがみ付いて息を乱す。
「だめッ、い、ま……きもちよく、なっ、てりゅ」
「……はぁッ、僕も……」
それ以上は持ちこたえることも出来ず、最奥に押し当て避妊具越しに吐精してしまった。
体の芯が痺れそうな程の快感を感じた。頭が真っ白になって何も考えられない。
ゆめかの中から自身を引き抜くと、腰が重くて、頭がぼーっとした。
「……っ、う……ッ、はぁ……コレ、3回目の量じゃないだろ……」
我ながら恐れ入る。吐き出された白い欲の量を見て、自嘲してしまった。
それから、更に汗まみれでお互いの身体を貪って、先にゆめかが気絶する頃には夜中の2時を回っていた。
――“あれ”を知ったら、彼女しか抱けなくなる。
そこで昨夜の回想を終え、よれてしまっている昨日のワイシャツとスーツを着込む。
チェックアウトして、一回高専に戻ってからゆめかを口説く算段も立てようか。
僕を受け入れて、快感に打ち震える彼女の姿は淫らだった。ゆめかに甘く切ない声で名前を呼ばれた時の多幸感は癖になる。
思い出し、口元を押さえてニヤけてしまった。
こんなに心からワクワクするのは久しぶりだ。僕は浮かれた気分のままホテルを後にした。
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