第2章 中毒ロマンス(五条視点)
その光景がいやらしくて、再び興奮で臨戦態勢になっていく下半身を見て、一回じゃ済みそうにないなと自嘲する。
体の相性が良すぎる。満たされるどころか、もっと欲しくなる。
中身が溢れないように、ゆっくりゴムごと自身を引き抜いた瞬間、彼女の蜜口が寂しげに蠢いた。使用済みのコンドームの処理をし、ティッシュで体液を拭き取る。
『この子、酔ってると何でも口に入れちゃうから』
ふと、バーのマスターに言われた言葉が脳裏を掠める。
どうせ一夜限り、お互い楽しめばいい。
最低な悪戯心がムクムクと湧き上がる。
「ゆめか……」
ぐったりとしている彼女の横に移動する。
涎で妖しく光る可憐な口唇に、猛った肉棒の先端を押し付けた。ゆめかがぼんやりとした瞳で見上げてくる。
「口、開けて」
僕がそう言うと、彼女は何も言わずにぺろっと先端を舐めてから、ぱくっと亀頭を咥えた。
まるで美味しいものを差し出されたかのように、うっとりした表情で舐めている。
「あぁ……ゆめか……」
彼女は丁寧に亀頭や竿を舐めながら、舌先で鈴口をくすぐったりしてくる。
丁寧な愛撫で、早くも陰茎が溶けそうだ。
とろんとした虚ろな瞳をしているが頬が紅潮していて、これは自分が何をさせられているのか分かっている表情だ。
「ゆめか、そのまま……奥まで咥えて……」
僕がお願いすると、小さな口が目一杯開いてグロテスクな棒を頬張る。
「ん、う……ッ」
彼女の口淫があまりにも気持ち良すぎて、思わず腰が動く。その拍子に喉奥に亀頭が当たり、彼女が苦しそうに呻いた。
慌てて腰を引こうとしたが、ゆめかの舌遣いが的確かつ巧み過ぎて、思わず射精しそうになる。
歯止めが利かなくなる前に、彼女の頭を掴んでゆっくりと引き抜いた。
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