第2章 中毒ロマンス（五条視点）

一度絶頂を迎えたかと察し、そのまま追い打ちをかけて抉ると、切羽詰まった喘ぎが洩れる。

「まっ、て……まだ中、イッ……やだ、やッ」

涙でぐちゃぐちゃになる顔さえ綺麗だと感じる。

イキ狂ってしまえと心の中で呪いをかける。

奥の行き止まりがヒクヒクとしているのが薄いゴム越しでも分かって、射精感がこみ上げる。まだもう少し、と我慢しながらゆめかを穿って鳴かせる。

「や、あ、あっ……」
「ハ……ッ、イヤイヤ言ってるけど、ゆめかの中は悦んでる、って」

彼女の弱い耳元で囁きながら奥をグリッと刺激すると、全身が強張り、ガクガクと腰が揺れた。

そのまま追い詰めるように律動を速めると、ゆめかが悲鳴に近い声で助けを求めてくる。

本能で最奥にぶちまけたいと切望しながら、ペニスの先端をグリグリと押し込むと、情けない声が彼女の口から漏れた。

「……ん、ひぃ……っ、ふぁ、あああ……」

背中にしっかり爪を立てられて、背を反らしたまま僕の下でゆめかの体がビクンッと戦慄く。

同時に中に搾り取られてひとたまりもなかった。

脳が溶けるかと思うくらいの快楽。

ゴムから溢れるんじゃないかと心配になるほど射精が止まらなかった。

「あ、あ……」

ゆめかがまた達したのか、膣内が誘うように不規則に波打つ。息荒く、最後の一滴まで彼女の中で出し切る。

薄いゴム越しに、自分の白濁液が彼女の中を満たしていくのを想像すると、また下半身に熱が溜まる。

「ん……っ、は、あ……さとる……」

ゆめかが蕩けきった声で僕の名前を呼ぶ。だらしなく開いたままの唇を奪って、軽く舌を絡める。

「……ふ、ぁ……っ」

離れると、再び誘われるようにお互いの唇を啄んだ。最後に深く口付けてから口を離すと、唾液の糸が途切れて彼女の顎を濡らす。


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