第1章 ご主人様の言うとおり
潤滑剤としてローションを垂らし、黒ストッキングを履いた右足のつま先で、勃起した彼自身の裏筋をこする。
亀頭までなぞり、また出てきた透明な先走りを絡めてニチャニチャと全体を刺激していく。
「ゆめか、スカート捲くって」
「ド変態ご主人様、メイドのパンツ見て興奮してます?すごく熱くて硬いのにビクビクしていて可愛い」
「……イイ眺め。ゆめかのパンツ、割れ目の形に濡れて食い込んでる」
秘部から愛液が溢れてきているのは自覚していた。
張り詰めたペニスを晒している最強の男を、良いように足蹴にしている現状。なんとも形容しがたい高揚感を生み出す。
弱いところを狙って小気味良く足で擦りあげていると、彼の眉根が寄った。
極め付けに、わざと下着を食い込ませるように引っ張って彼に見せつける。
「情けないご主人様も、だーい好き」
その瞬間、彼の下腹部が白く汚れた。
さっきも私の口と腟内にあんなに吐き出したのに、まだこんなに残っているのか。悟から吐き出された欲が、デロッと糸をひいて私の足も汚していた。
黒いストッキングに白い液体、その婬靡(いんび)な対比に、浴室で与えられた熱がまた疼き出す。
悟に見えるように足を広げて自分の下着をずらす。腰を揺らしながらオネダリするように、ヌルヌルと秘部の割れ目を陰茎にこすりつけた。
寝転がったままの悟の食い入るような熱い視線を感じる。
挑発するように視線を絡めながら、混ざった体液の滑りを借りて、何度か前後にスライドすると、彼の欲望が再び頭をもたげてくる。
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