第6章 ご主人様のお気に召すまま【後編】
肌が愛される度に、次第に頭がボーっとしてくる。
ようやく解放された時にはすっかり蕩けてしまっていた。
彼がバスローブを脱ぎ捨てると、現れた上半身は鍛え上げられていて、きれいに割れた腹筋は何度目にしても見惚れてしまう。
ドキドキしながら凝視していると、吐息混じりに悟に名を呼ばれて求められ、流されるように身を委ねる。
悟は手で臍から下肢の方へとなぞり、秘所に触れる直前でピタリと動きを止める。
焦らすように周囲をさすられ、潤んで蜜が溢れ出す。
「悟……意地悪しないでっ……」
「んー、どうしよっかな」
厚い手のひらはそれでも緩やかに肌を滑り、溢れ続ける愛液を纏った指先が花芯を弄る。
弱いところを攻められると中は従順に解れていき、くすぐる長い指を受け入れて呑み込んでいった。
じんじんと疼く奥よりも、浅いところで悟の指が蠢く。
「あっ……あ、あ……悟、っ」
「ねぇ、ゆめか。僕が欲しい?」
「ん、欲しい……悟のが、欲しい……」
むずむずした感覚と共に広がっていく気持ち良さに没頭しながら彼を求める。
頃合いだと思ったのか、目の前の口唇がフッと笑みを浮かべた。
「ゆめか、こっち」
私の腕を引いて床から天井までガラスがはめ込まれた大きな窓の前へ移動すると、そこでガラスに手を付いてお尻を突き出すよう悟が指示してくる。
言われた通りにすると、後ろから悟が覆い被さってきた。
「欲しいのは……これ?」
湿り気を帯びた入口から花弁へヌルヌルと竿全体を滑らせられ、待ちわびた快感に自然と腰が動く。
「んあ、あっ……ほしぃ……っ」
おねだりから一呼吸置く間もなく、そのまま一気に貫かれる。
「あぁ……ンッ」
いきなり奥まで突かれて、身体を駆け抜ける甘い衝撃に思わず大きな声を出してしまった。
慌てて片手で口を押さえるも遅く、顔から火が出そうになった。
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