第6章 ご主人様のお気に召すまま【後編】
「……ん、っはぁ……悟……」
顔を離すと、今度は額や頬にも優しく唇が滑る。
彼からの愛撫をすべて受け入れつつ、視界にチラつく白髪を眺める。
「僕のゆめか……」
互いの口唇を離しては、離れがたくて再度くっつく。
そんなキスを繰り返す。
息継ぎの合間に、熱に浮かされたように私の名前を呟く悟の手が、ゆっくりと私の腰から尻を撫で回す。
「ご主人様、手つきがいやらしい」
小さく笑って私が言うと、やわやわと尻肉を揉みしだかれる。
その奥の濡れそぼった箇所に触れて欲しくなってきて、無意識に太ももを擦り合わせてしまう。
「そりゃあ、彼女が『今すぐ欲しい』って顔してるのに、お預けするのは野暮でしょ」
耳元で彼に囁かれた言葉の意味を理解すると、私の耳がカァッと熱くなる。
「ちょっと待って……っ、窓が近いのに、誰かに見られたら……」
「こんなに高層なホテル、他にはないよ?」
「それでも恥ずかしい」
「じゃあ、僕とゆめかと繋がってるの、見せつけてやろうかな」
含み笑いを洩らす悟が、首筋に唇を滑らせてくる。
胸に触れられ、既に乳首を硬く尖らせていたそこは敏感に反応してしまい、ビクビク震えてしまう。
「あ、胸……だめっ」
悟の大きな手が乳房全体を包み込むようにして、いやらしく揉んでくるものだから堪らない。
首から肩に吸い付かれて、尖る乳首をクリクリと指先で愛撫される。
悟が肌を舌で丁寧に愛撫していって、期待感に身体中の血液が沸騰しそうだった。
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