• テキストサイズ

【呪術廻戦】その変態は最強である【R18】

第6章 ご主人様のお気に召すまま【後編】




束の間の休憩を終え、裸のままタオルケットで包まれた。

バスローブ姿の悟に抱きかかえられ、貸し切り状態のホテルの最上階へ移動する。


近くの部屋に入ると、大きな窓から見える夜景がとても綺麗で、思わず見惚れてしまった。

眼下に広がる建物たちと、無数に灯るオレンジや黄色、青の明かりがキラキラとしていて、光の粉を撒いたようだった。

まるで宝石を詰め込んだ箱の底。

車のライトが川のように延々と続いている様も、幻想的に見える。


「すごい……綺麗……」


窓際まで行って外を眺めていると、悟に後ろからタオルごと抱きしめられた。


「気に入った?」


耳元に掛かる吐息がくすぐったくて身を捩ると、更に腕の力が強くなる。

ゆっくり景色を堪能したいのに、こっちを向けと言わんばかりに後ろから名前を連呼された。


「ゆめかー?ゆめか?ゆめか……聞いてんの?」

「うん、聞いてる聞いてる」


私が生返事を繰り返していると、悟が拗ねた。

あっという間にタオルを剥ぎ取られて、有無を言わさず向かい合わせにされる。


「そんなにゆめかが夜景に夢中だと妬ける」

「数分くらい外を見てたっていいでしょ。せっかく悟が用意した部屋なんだから」

「だーめ、誰の誕生日だと思ってんの」


壁と彼に挟まれて逃げ場がない。

抵抗する言葉を紡ぐ前に、彼に唇を奪われた。

じゃれて甘噛みされて、ふにゅっと唇を押し付けて軽いキスで返す。

食むように触れ合って、離れて名残惜しくなって、また触れた彼の体温に安心する。

隙間からぬるっと侵入する湿った熱に素直に応えて、何度も角度を変えて口付けを交わす。




/ 158ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp