第6章 ご主人様のお気に召すまま【後編】
軽く指先で扱くように動かすと、艶っぽい溜め息をつく悟に、私も息が乱れる。
椅子に座る彼の前にひざまずく。
バスローブの紐の結び目を解き、ゆっくりと前を開いた。
露わになったのは、まだ直接触っていないのに雄々しく天を向き、血管が浮いて赤黒く張り詰めた陰茎。
いつも私を容赦なくいじめる悟のモノ。直視出来ずにいると、悟がクスクスと笑う。
「ほらメイドさん、ご主人様に御奉仕しなよ」
そろりとそこに触れてみると、ぴくりと反応するのが可愛かった。
形を確かめるように指先で裏筋をなぞったり、先走りの液ごと先端部分を指で弄ぶ度にどんどん硬度を増していき、腹に付きそうなほど反り返る。
「ゆめか……さっき僕のこと『性癖以外は最高』って言ってたけどさ」
私の口に先端部分がちょんちょんと押し当てられる。
早く口を開けろと言わんばかりに、悟の指が私の唇をゆっくりと撫でた。
「こうやって口に突っ込んで、ゆめかをグチャグチャにして、何もわからなくなるくらい毎回ドロドロに犯して、虐めたくなる。この性格は許容してくれてるって?」
余裕たっぷりに彼がニヤリと笑う。
テーブルにまだ残っていたケーキから生クリームを指で掬い、陰茎の根元から先端まで塗り拡げ、
「さ、ゆめか、舐め取って」
さも当然といった様子で、彼は肉棒を掴んで私の口元に擦り付けて催促する。
白に塗れながらも、目の前にあるグロテスクな肉棒に一瞬怯む。
だが、本能に従って自然と口を開けて彼を受け入れ、先端に軽く吸い付く。
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