第6章 ご主人様のお気に召すまま【後編】
「ぁ……ぅ、んっ」
チリッという痛みと共に快感が生まれ、身体中に広がる。
恥ずかしいと思う反面、もっとして欲しいと思ってしまう自分がいる事に戸惑う。
そんな葛藤をしているうちに相手は満足したらしく、最後に軽く歯を立ててから口を離し顔を上げた。
「ゆめかから甘い香りがする」
ホテルのアメニティのボディソープを使ったのだから甘い香りもするだろう。
私の腕に色付いて残った跡を見て、悟は満足そうな表情を浮かべた。
「ゆめかってマシュマロみたいにフニフニしてるよね」
「太ってるみたいな言い方で失礼な……あ、美味しそうって意味なら許すけど」
「もちろん、美味しそうって意味」
唾液まみれになった私の手。
照明を受けてぬらぬらと光っている様を見て、余計に変な気分になってしまう。
「ねぇ……私からは舐めなくても良いの?ご主人様」
何気なく視線をやると、私を舐めて彼も興奮したのか、バスローブ越しでも分かるくらい膨らんで猛る彼のモノに気付く。
お返しに彼の手を取って口付け、指先をペロペロと猫のように舐めると、瞬く間に悟の視線が熱を帯びる。
「ゆめか……煽ってる?」
「この先はご主人様のお好きにどうぞ」
「メイドプレイは夜まで待とうかと思ってたけど……お手並み拝見といこうかな」
手を誘導され、バスローブの上からソコに触れた瞬間、布地の下で脈打つ男性器の大きさと熱さにごくりと唾を飲み込む。
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