第1章 ご主人様の言うとおり
顔を上げると、ロールスクリーンがある壁際まで移動していたことに気付く。
視線で何をするつもりなのか悟に問うと、青い瞳が意味ありげに細められた後で、抱えていた私の体をゆっくりと降ろす。
「言ったでしょ?広い窓があるって」
中を埋めていたものを抜かれ、喪失感に吐息が漏れる。おもむろに悟が壁際のロールスクリーンを上げ始めた。
「え」
そこにはガラス張りの大きな窓がある。
目隠しの加工も施されてもいないので、こちらが丸見えになってしまうであろうそれを見て、言葉を失った。
「それじゃ、露出プレイといこうか」
悟はにっこり笑うと、私の体を回転させて窓に押し付けて挿入してくる。
目の前には高層ビルが建っていて、あちらから目を凝らせば、私たちの痴態が見えてしまうのではないだろうか。
「え、ちょ、まって」
腰を掴まれて繋がったまま、背後にあるバスタブの縁(へり)に二人で腰を下ろす。
開脚したまま結合部を窓ガラス越しに披露してしまう格好になってしまい、慌てて両脚を閉じようとしたのに、悟の手がそれを許さなかった。
「……っ、は……ゆめかのここ、僕のを咥え込んでヒクヒクしてる。見られると思って興奮してる?」
「ち、違っ……あぁっ!」
悟が私の両膝裏を掴んで持ち上げたかと思うと、そのまま重力に従って落とされた。
自分の体重もプラスされ、彼のモノが子宮口を押し上げるのがわかる。
「……あぅっ」
「ゆめかのココ、僕のをずっぽり咥え込んで離さないね。そんなに気持ちいい?」
深くまで突き刺さっている状態で軽く揺すられながら、誰かに見られていたらどうしようと不安な気持ちが大きくなり、ぞくぞくとした快感が走る。
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