第5章 ご主人様のお気に召すまま【前編】
確実にじわじわと追い詰められる。
もう限界だ。
勝手に目尻から涙が落ちる。
「はー……やばいなこれ。ゆめかのイキ顔見てると腰にクる」
悟が熱い吐息を漏らしながら腰の動きを早めた。
肉同士がぶつかり合う音が卑猥に響く。
絶頂が近いのか、彼の眉間が切なげに寄せられていてドキドキする。
悟の額から流れ落ちる汗が私の肌に落ちた瞬間、奥で吐精される気配がした。
じわりとお腹の内側から浸食されていく。
熱いものがじんわりと広がっていって、溶け合っていくよう。
「は、ぁ……くっ、ゆめか……」
悟が私の名前を呼びながら、何度もキスの雨を降らせてくる。
「んぅ……っ、さとる……」
長い射精を受け止めながら、その生々しい感触に思わず声が漏れた。
同時に強い疲労感に襲われて瞼を閉じる。
眠りにつく直前、悟の柔らかな唇が私の額に触れた気がした。
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