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【呪術廻戦】その変態は最強である【R18】

第5章 ご主人様のお気に召すまま【前編】



これ以上喋るなと悟の口を手のひらで塞ぐと、隙をついてペロリと生温かい彼の舌が指を舐めた。

びっくりして「ひゃっ」と私が声を上げると、してやったりとした笑い声が聞こえる。

子供のような悪戯をしてくる悟が無邪気に笑うので、それ以上何も言えなくなってしまうから不思議だ。

じゃれ合いながら、目的の階までたどり着くと、ようやく床に足を付けることができた。

先頭を行く悟に手を引かれてホテルの一室に入ると、驚くほど広い。

部屋の中心に大きな段ボール箱が置いてあった。


「悟、あれ何?」

「あれは今日の衣装」


思ったより作成に時間がかかったらしくて、見るのは悟も今日が初めてらしい。

箱を開けるのかと思いきや、隣のベッドルームへ直行する。

部屋に置かれた大きくて豪華なダブルベッドには、金糸が刺繍された綺麗なレースの天蓋が付いていて、お姫様が使うような素敵な寝床だった。

だが、彼とこれからすることを考えると、自然と顔に熱がこもる。


「ゆめか、コートを脱いでベッドに座って」


耳元で悟に囁かれて我に返る。




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