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【呪術廻戦】その変態は最強である【R18】

第5章 ご主人様のお気に召すまま【前編】



「どうせなら、ゆめかがやったことない事とかは?初めてのことなら僕が教えてあげられるよ」

「この間、脱力して動けない私のお尻までちゃっかり犯した男が何を言う」

「ゆめかのお尻の初めて、僕が貰っちゃったもんね」


おかげで行為後はしばらくお尻の違和感が取れなかった。

私が睨みつけると、悟は心底嬉しそうに笑い、ソファに身を預けてココアを飲んでいた。

こちらをしばらくの間じーっと見つめていた青い瞳がきょろりと動き、悪いことを思いついた子供のような表情をした時、正直言って、良い予感はしなかった。


「じゃあさ……猫耳と尻尾つけたメイド服のゆめかに、ご奉仕されたいな」


やっぱりか、と私ががっくりと肩を落とす。

去年よりレベルアップしている要求に、今年も私の心の中にブリザードが吹き荒れる。


「ゆめかの髪色に合わせた猫耳と尻尾を特注すれば……」

「今年のメイド服は黒とピンクが良いか……あとニーハイと……」


と、何やら呪文のような、聞いてはいけないような内容のひとりごとが、スマホを弄りながら愉しそうにしている悟の口から漏れている。

私は、メイド服は去年のものでも良いのに、悟は全部特注で新調するつもりだ。これだから変態の金持ちは困る。


「悟、一つ聞くけど……尻尾はメイド服に付いているんだよね?」


不安でしょうがない私が訝しげに問うと、彼は無言でにっこりと笑顔を見せるだけだった。


それはもう、私には不安しか残らない悟の表情だった。





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