第4章 お嬢様の仰せのままに
それが何か瞬時に分かった時、顔がブワッと火照る。
そして、心底呆れてしまった。この男は何回やったら精が尽きるのだろうか。
「照れたゆめかに反応しちゃった」
「……っ、この変態」
「そういうわけで、僕の方は一生倦怠期は来ないと思うんだよね」
私の頬に口付けが落とされると、あっという間に世界が反転して柔らかいソファに体を沈められる。
彼の手で器用に服を剥ぎ取られて、ガーターとストッキングだけ残して床に服が投げ捨てられる。
ねっとりと絡みつく視線。視姦されながら、また秘部が濡れるのが自分でも分かる。
「ゆめか、最高にエロい」
満足そうに上から下まで私を眺めて下唇を舐める悟の所作が色っぽくて、心臓がドクンと高鳴る。
彼が気怠げに燕尾服を脱ぎ捨てたのを確認して、本格的に抱かれる予感に期待してしまう。
「触って」と誘導されて、腹に付きそうなくらい反って硬くなる彼自身を手に握らされる。
彼の手が私の手ごと竿を上下にゆっくりと扱くと、熱く猛ったそれは手の中でビクンと別の生き物のように跳ねた。
「今日のゆめか、ゾクゾクしたよ」
手から熱塊が離れる。
「僕からもゆめかにお返ししようかな」
くちゅ、と湿った音とともに、火傷しそうなくらいに熱い昂りが狭い入り口に触れる。
ソファに横になったまま、無意識に彼を深くまで受け入れる体勢を取ってしまっていた。
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