第7章 守るモノ
「お前、あん時の嬢か?」
??「辻村です。」
「、辻村と待っててくれ。」
私が掴んでいた中也くんの腕はいとも簡単に振り解かれた。
"お願い、中也くんには生きてて欲しいの。"
「それは俺もだ。手前には生きてて欲しい、俺の守るモノは手前だ、。」
中也くんはポケットに手を突っ込むと何かを取り出し、私の首に手を回した。
「よく似合ってる、手前にぴったりだ。」
胸元には綺麗に輝くネックレスがあった。
"これは、、、、?"
「俺からの贈呈品だ。、俺は手前を守る。永遠に、だから絶対に死なねェ。必ず帰ってくる。約束だ。」
中也くんの目に嘘はなかった。
本当に帰ってくるつもりなんだ、なら私がすることは、、、
ちゅっ。 「んっ!、、、?」
"待ってる。だから絶対に生きて帰ってきて、太宰さんと。"
「ああ、約束だ。、、、、」
『ッ///んぅ、、ちゅ、んっ、、、』
突然耳打ちをされ、唇を奪われた。
「いってくる。」
辻村「本当に行く気ですか!?死にますよ。」
「ああ。辻村、ビビって帰っていい時はどんな時か判るか?」
辻村「判りません。」
「ねぇよ、そんな時ぁ。」
そして中也くんは飛び立った。
辻村「いいんですか?行かせてしまって、、、。」
心配そうに私に問いかけてくる辻村さんに私は笑顔で答えた。
"彼は絶対に帰ってきます。それを信じるのが彼女の役目ですから。"