• テキストサイズ

人魚姫【文スト/中原中也】

第7章 守るモノ


「お前、あん時の嬢か?」

??「辻村です。」

「、辻村と待っててくれ。」

私が掴んでいた中也くんの腕はいとも簡単に振り解かれた。

"お願い、中也くんには生きてて欲しいの。"

「それは俺もだ。手前には生きてて欲しい、俺の守るモノは手前だ、。」

中也くんはポケットに手を突っ込むと何かを取り出し、私の首に手を回した。

「よく似合ってる、手前にぴったりだ。」

胸元には綺麗に輝くネックレスがあった。

"これは、、、、?"

「俺からの贈呈品だ。、俺は手前を守る。永遠に、だから絶対に死なねェ。必ず帰ってくる。約束だ。」

中也くんの目に嘘はなかった。
本当に帰ってくるつもりなんだ、なら私がすることは、、、

ちゅっ。 「んっ!、、、?」

"待ってる。だから絶対に生きて帰ってきて、太宰さんと。"

「ああ、約束だ。、、、、」

『ッ///んぅ、、ちゅ、んっ、、、』

突然耳打ちをされ、唇を奪われた。

「いってくる。」


辻村「本当に行く気ですか!?死にますよ。」

「ああ。辻村、ビビって帰っていい時はどんな時か判るか?」

辻村「判りません。」

「ねぇよ、そんな時ぁ。」

そして中也くんは飛び立った。

辻村「いいんですか?行かせてしまって、、、。」


心配そうに私に問いかけてくる辻村さんに私は笑顔で答えた。


"彼は絶対に帰ってきます。それを信じるのが彼女の役目ですから。"



/ 82ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp