第7章 守るモノ
「、、、?」
やっと見つけた彼の腕の中に飛び込んだ。
「うぉっ!手前まさか、、、1人か?」
中也くんの問いに頷くと抱き締められた。
「すまなかった。1人にさせちまって、、、。てっきり探偵社の奴らといるのかと。」
"中也くんは悪くない。"
「然し、なんで俺の居場所が判ったんだ?」
"尾崎さんに聞いたの。"
「姐さんに逢ったのか!?」
"うん、凄く善い人だった。"
「そうだろ?俺がポートマフィアに入った時から面倒見てもらってたんだ。姐さんも手前のこと気に入ったようだな。」
"どう、、なんだろ?"
「気に入ったさ。俺が保証してやる。」
私が慌てて此処へ駆けつけた理由。
それは公安が絡んでいたからだ、恐らくポートマフィアの幹部を呼びつけるということは相当な理由があるはずと思ったのだ。
"中也くん、どうしてこんな所にいるの?"
「ちょっと頼まれごとだ。手前も一緒に来い。」
中也くんに手を引かれ、連れてこられたのは軍の戦闘機。
私たちが乗り込むと同時に動き出し、あっという間に上空へと上がった。
嫌な胸騒ぎがした。
"依頼って、、、?"
「アレの処理だ。」
中也くんの指さす方へ目線をやった。
そこには、、、
大きな龍の姿があった。
"処理ってどういうこと!?中也くん1人で戦う気!?"
「あの中に糞太宰がいる。」
"え、、、?太宰さんがっ、、、?"
あの中ってことは、、、
太宰さんは、もう、、、。
「まだ生きてる。絶対にな、1発殴ってくる。」
慌てて中也くんの腕を掴んだ。
"駄目っ!そんな無茶しないで、、、。お願い!!"
「、心配すんな。俺は大丈夫だ。」
"大丈夫な訳ない!"
??「まもなく目標地点上空です。」