第7章 守るモノ
紅葉「それは主の勘違いじゃ、わっちと中也は上司と部下の関係じゃ。まぁわっちにとって、中也は弟のようなものじゃな。」
尾崎さんの言葉で心のモヤモヤがスッと晴れた。
私の勘違いだったのだ。
"すみません!!勝手に勘違いしてしまって、、、"
紅葉「ふふ、構わぬ。主もそれほど中也のことを好いているということじゃな。」
"はい///私にとって大切な人なんです。"
紅葉「そうかぇ、中也は幸せ者じゃな。主のような女子と出逢えたのじゃから。」
尾崎さんの言葉が嬉しくて、でも少し恥ずかしくなった。
紅葉「、中也を頼んだよ。」
"はい。あの、、、中也くんは?"
紅葉「中也は、、、、」
尾崎さんの言葉を聞いて、私は慌てて彼の元へ、、、
中也くんの元へ向かった。
"お願い、間に合って、、、、!"
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バァン!!
衝撃音が部屋中に響き渡った。
「電話一本で俺を出前みたいに呼び出すとはいい度胸じゃねーか」
坂口「ここは政府の施設ですよ。タダで済むと思っているのですか?」
「タダで済むかどうか決めるのは俺だ。」
坂口「貴方は僕に借りがあるはずですよ。」
「それは手前の方だろ。」
坂口「、、、何の話ですか。」
「だから手前はダメなんだよ!」
俺は怒りのままに壁を殴った。
「俺が何も知らねぇと思ってんのか?6年前の龍頭抗争、手前ら役人がしでかしたことを。」
あの後、街は霧に囲まれ俺は自身の異能力と戦った。
ちょうど異能力が身体に戻ったタイミングで此奴に呼び出されたのだ。
のことが心配だったが、今日は探偵社にいる日だ。
探偵社の奴らといれば安全だと思っていた。
連絡をしたいところだが、圏外のため連絡のしようがなかったのだ。
彼女は無事だと自分に暗示をかけ、俺は目的地へ向かった。
「依頼は受ける。報酬は手前の命だ。」
部屋から出ようとしたその時だった。
目の前に現れた人物に息を呑んだ。
「、、、、?」