第6章 秘密のカンケイ
中也の背中を愛おしそうに見つめる紅葉。
紅葉は嬉しかったのだ。
中也に守るべきモノが出来たことが。
中也が彼女を大切にしていることは側から見ても判る。
中也は今まで女子を作ることもなく、ポートマフィアの為に尽力を尽くしてきた、それをずっと見てきた。
だからこそ応援したいのだ。
然し、相手は探偵の人間。
許されない恋だ。
それでも付き合った2人なのだから本気だと思った。
だが、中也が騙されていないかそこだけが心配だったこともあり、一度逢ってみたかったのだ。
親心のようなもの。
中也には幸せになってほしいのだ、そして出来れば中也たちの子供を愛でたいと密かに願っている紅葉であった。
と紅葉が出逢うのはそう遠い未来の話ではないのである。