第6章 秘密のカンケイ
紅葉「中也、女子が出来たな?」
ぎくり。
「えっ、、、?」
紅葉「隠すでない、主は判りやすい。」
姐さんには敵わないので、素直に彼女が出来たことを話した。
紅葉「そうかぇ、どんな相手なんじゃ?」
「凄ぇ優しくて、笑顔が可愛い奴です。」
紅葉「そうかぇ、主を骨抜きにするような女子がいたなんてのぉ。今度紹介してくれ。」
「え"!?いや、、、彼奴恥ずかしがり屋なもんで、、、」
姐さんの突然の言葉に驚き、慌てて誤魔化そうするも、、、、
紅葉「なにを云うかぇ、ポートマフィア幹部の女なのじゃよ?それに結婚となればそれなりに相応しい女子でないといかんものじゃ。」
「結婚!?」
紅葉「おや。主のことじゃ、てっきり結婚を考えておるのかと思ったのじゃが、違うのかぇ?」
"結婚"という言葉に心が高鳴った。
もしと結婚できれば幸せでしかない。
毎日と過ごせるのだから。
それに心のどこかで求めていた家族が出来るのだ。
だが、俺とは結婚は出来ない。
敵組織同士なのだから。
「いや、、、、」
紅葉「中也、なにかあったのかぇ?安心せぇ、誰にも云わぬ。」
俺の歯切れの悪さに気付いた姐さんは何かを察したようだった。
姐さんは信用できる。
だから俺は正直に話した。
が探偵社の人間であることを。
勿論、異能力については秘密にした。
俺の話を聞いた姐さんは最初こそ驚いていたが、最後まで聞いてくれた。
紅葉「中也、女子のことが本気で好きかぇ?」
「はい、本気です。」
紅葉「そうかぇ、なら女子をしっかり守るんじゃよ。まぁ一度わっちには紹介してくれ。ただ見てみたいんじゃ。」
予想外の言葉だった。
まさかこんなにすんなりと受け入れられるとは思わなかったから。
「え、、、?探偵社ですよ、、、?」
紅葉「主が惚れたのじゃろ?なかなか今まで女子を作ってこなかったんじゃ。そんな主が本気で愛している女子ならわっちは応援するまでじゃ。」
優しく微笑む姐さんの顔は嘘をついてはいなかった。
「ありがとうございます、姐さん!!」