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人魚姫【文スト/中原中也】

第6章 秘密のカンケイ


今日のはいつにもまして可愛かった。

とは付き合えたが、結局今までと変わらない。

本当はもっと一緒にいたい。

だが、俺たちは敵対組織だ。

が探偵社の人間だとポートマフィア内でもバレちまった。

周りには念の為の監視だと云って、送り迎えだけはしている。
きっとはデェトとかも行きてェ筈だが、俺のことを理解して何も云わずにいてくれている。

だからせめてもの気持ちで花を贈り続けている。

だが、花を見ている彼女の顔を見るのも好きなのも事実。

別れ際が寂しそうな顔をしている気がした。

いつものように軽く接吻だけで終わらせるつもりだったが、止まらなかった。

彼女の後頭部に手を回し、深く口付けた。

初めてこんなに深く接吻をした。
いつも抑えていた。 
ここまでしちまうと先を求めちまうから、、、。

抑えが効かなくなっちまうと思ったから。

の柔らかい舌、たまに溢れる吐息、真っ赤にした顔、潤んだ瞳、全てが俺の理性を潰しにかかった。

なんとか理性を保ち、を離してやったが、、、、


"もう少しだけ一緒にいたい、、、ダメ?"


駄目な訳ねェ。寧ろ初めてのの我儘を聞けたことが嬉しかった。

「駄目じゃねェ。俺ん家来るか、、、?」

彼女は頷いた。




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