第5章 探し求めていた彼女。
『お断りします。』
ジョン「だよねー!そんな気はしてた。でも、これでどうかな!」
『ッく!!!!』
突然手足を拘束されていた幹の力が強くなり、凄まじい痛みが襲ってきた。
ジョン「君、凄いね。普通なら声が出る筈なのに、、、」
やはり彼らは私の異能力を知っている。
きっと無理やり声を出させるつもりだ。
何度も襲ってくる痛みに堪えるしかなかった。
絶対に異能力は使わない。
木の幹は首まで伸びてきて締め付けるようになった。
酸欠状態が続き、意識が薄れていく。
寧ろこのまま死ねるかもしれない。
これで楽になれる、、、、。
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「ッ、、、は何故狙われた」
太宰「君、セイレーンって異能力知っているかい?」
「セイレーン?あの伝説の話のか?それがどうした。」
太宰「ちゃんがセイレーンの異能力者なのだよ。」
「嘘だろ、、、だって彼奴話せねぇだろ!!」
太宰「中也、ちゃんは話せるよ?本当はね。」
「どういうことだ。」
太宰「ちゃんは自身に呪いをかけたのだよ。異能力を使えなくする為に、声を失くしたんだ。」
「何故そんなことを、、、」
太宰「ちゃんのご両親について知っているかい?」
「幼い頃に事故でって、、、まさか、、、」
太宰「そう、彼女の異能力を狙った奴たちに殺された。それからちゃんは声を出さなくなった。」
「だが、何故組合はを連れ去ったんだ。」
太宰「それは判らない。それより中也、ほんと君は小さいねぇ。」
「ぁあ!?今それ関係ねェだろー!!」
太宰「小さくて、煩くて、、、まるでチワワだ!」
「ッ!!手前っ!!!!」
佐々木「中也さん!ッ貴方は探偵社の!」
太宰「おや、私を知ってくれているのかい?それにしても美しい方だ、是非私と心中してくれないかい?」
佐々木「お断りします。」
太宰「残念だ。」
「糞っ、佐々木戻るぞ。」
佐々木「でも、、、」
「いいから来い!」
のことを知っていたつもりだったが、全く知らなかった。
早くを見つけださねェと、、、。