第5章 探し求めていた彼女。
「どうなってやがる、、、、。」
現場は血の海、部下たちの死体が転がっていた。
立原たちからも連絡はないので、おそらくは逃げ切れたのだろう。
安心したのは束の間、今度は鏡花を奪還しに向かった姐さんたちが組合に襲われたとのこと。
慌てて現場に向かったものの、姐さんの姿はなかった。
辛うじて生きていた部下からの証言だと探偵社が連れ去ったとのことだった。
??「やぁ!中也、誰かお探しかい?」
今1番聞きたくない声だった。
「なんのようだ、糞太宰。姐さんを何処へやった?」
太宰「姐さんは重症だったから、うちの腕の善い医者が治療してくれたさ。暫くは人質としてうちで預かるよ?」
「舐めやがって、、、、」
太宰「君の探している人は姐さんだけかな?」
「チッ、、、は無事か?」
俺の言葉に太宰は目の色を変えた。
太宰「ちゃんが行方不明になった。」
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『ッ、、、、。』
ジョン「やぁ、お目覚めかな?お姫様。」
目覚めると私の身体は木の幹で手足を拘束されていた。
ジョン「そんな怖い顔で睨まないでおくれよ、僕たちも仕事なんだ。」
『、、、、、。』
ジョン「君は言葉を発することができないみたいだね。でも大丈夫、心の中で話してご覧?僕とは会話できるはずだよ。」
『どういうこと、、、、?』
ジョン「ふふ、吃驚したかい?この葡萄の種を対象に植え付けるとね、宿主と樹木を繋ぎ感覚を共有することができるんだ!それじゃあ本題に入ろう。君、僕たちの仲間にならないかい?」