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人魚姫【文スト/中原中也】

第5章 探し求めていた彼女。


追っ手の気配が消え、逃げようとした時だった。

パシッ

何者かに手を掴まれた。
慌てて振り向くとそこには、、、、。

「見つけた、、、、。」

中也くんがいた。

私は中也くんの手を振り払った。

「ッなにしやがる!」

"来ないで!"

"ポートマフィアなんでしょ?私を騙してたんでしょ?"

どこまで伝わるか判らなかったが、手話で話していた。

「ッ、、、、。ああ、そうだ。俺はポートマフィアだ。だが、手前を騙してた訳じゃねぇ!」

"じゃあどうして嘘ついてたの?"

「それは、、、、」

"もう私に関わらないで!!

中也くんに裏切られたことがショックで、彼の話も聞かずに逃げ出した。

中也くんが追いかけてくることはなかったので、なんとか逃げ切れた。

そう思っていた、、、、。

ジョン「みーつけた。」

私は組合に捕まったのだ。


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「ッ糞っ!!!!」

にバレたのだ、自身の正体が。

の顔が目に焼きついていた。

あんな悲しそうな瞳をしたは初めてだった。

彼女にあんな顔をさせちまったのは紛れもなく俺のせいだ。


立原「中也さん!!女いましたか??」

「立原、佐々木が報告した女は人違いだった。」



せめてもの償いだった。

これで少しは時間が稼げるはずだ。


無事に逃げ切ってくれ、、、、。


心の底から彼女の無事を願った。



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