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人魚姫【文スト/中原中也】

第3章 恋の始まり


「うめぇ!!」

お菓子を美味しそうに食べる中也くん。

"善かった!まだあるから食べてね!"

「ああ、ありがとな。それよりいいのか?」

"なにが?"

「手前美人だし。ほら、、、彼氏とかいるだろ、、、?」

"いないよ!それより中也くんこそ彼女さんいるんじゃないの?"

「いねェよ、そんなの。」

驚いた、絶対にいると思っていたから。

『「・・・・・・」』

気まずい雰囲気が流れる。

"お茶入れてくる!"そう彼に伝えて立ち上がった時だ。


『ッ!!!』

「危なっ、、、い!」


ガタンっ!

コードに足が引っかかったのか視界が揺らいだ。
痛みに備え目を閉じた、、、、

然し痛みはなかなかやってこない。

目を開けるとそこには、、、、

「大丈夫か??手前案外おっちょこちょいだな」

中也くんが支えてくれていた。

近くで見るとより彼の顔が綺麗だとよく判る。

それと同時に恥ずかしくて堪らなかった。

『ッ///』

「わ、悪りぃ///嫌だったよな!」

慌てて離れようとする中也くんの手を無意識に掴んでいた。


嫌じゃない。そう伝えたかった。

中也くんの顔が近付いてきた。

動けなかった、彼の綺麗な瞳に目を奪われていたから。

あと数センチで唇が重なる、、、、。

「、、、、」

『ッ////』




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