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人魚姫【文スト/中原中也】

第3章 恋の始まり


はキョトンとした顔をし、俺を見つめていた。

俺は言葉を続けた。

「もし俺がいねェ所で手前に何かあったら、後悔しても仕切れねェ。これは俺の自己満足だ。だから手前が迷惑じゃなかったら送らせてくれ。」

"迷惑な訳ないじゃないですか!本当にいいんですか?"

「ああ。迷惑なんかじゃねェよ。」

"中原さん、ありがとうございます。じゃあお願いします!"

「任せろ。あとその呼び方と敬語も止めろ、同い年だろ?」

"じゃあ中也さん?"

「さん付けも止めろ」

"中也くん、、、?"

「それでよし!」

"じゃあ中也くん、宜しくね!"

「ああ、何かあればすぐ俺に連絡しろよ?すぐ助けに行ってやるから」

"ヒーローみたいだね"

「そんな格好善いもんじゃねぇーよ」

"私にとって中也くんはヒーローだよ!"

「ッ///」

の可愛らしい笑顔が眩しかった。

帽子で顔を隠し誤魔化す。

するとに袖を引っ張られ、彼女に視線を移す。

"もしよければ、うちでお茶でも飲んでいかない?美味しいお菓子もらったんだけど。"


そんなの、、、、

「行く。」

断るわけがねぇだろ。



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