第1章 【シン】恋と狂宴【R18】
しなやかなシンの指が私の首筋から下へとおりて、あばらから腰のラインを撫でる。触れられた所が熱くて、体がほぐれていくのが分かった。こんなことで緊張してるだなんて、バレたくなかったのに……。
「気にするな」
「っ……ん」
見透かしたシン。
触れるキスだけでこんなに胸が高鳴るなんて知りたくなった。それを知ってかシンの手のひらが私の心臓で止まり、その鼓動を楽しんでいるみたい。
「鼓動が速い……一流ハンターさんでも、こういうのは慣れていないんだな」
「ハンターじゃなくても慣れないわよ。あなたは……慣れてるみたいね?」
「……そうか? ふんっ……試してみるか?」
「遠慮するわ、その真実は私のこのゲームに関係ないでしょ?」
「それはどうかな。俺が寝るまで付き合ってくれるってゲームだ。手っ取り早く体力を奪う方法くらい、分かるだろ?」
「ゲームで体力を奪うって言ったら格闘系とか?」
「違う。一流ハンターのスキルに追加しておくんだな。こっちの方のスキルもな」
「え、あ、ふ……んんっ!」
私の顎を掴んだままシンの舌が入ってきた。反射的に体がビクッと反応すると、舌で確かめるようにゆっくりと口内を徘徊した。
「あ、ん……んむっ…ン……ん」
さっきの優しいキスなんかじゃない、男全開のキスは熱くて柔らかくて、それでいて……なまめかしい。こんな情熱的なキス……呼吸が止まりそう……。
「鼻で息をしろ……ん、そう、上手だ」
シンに教えられた通りにすると、なんとか呼吸ができたけど苦しいのに変わりはない。
「シン……ん、はぁ……ん、ねぇ、苦しっ……ん、ふぅ……」
「……」
キスの合間に言ってみるも、それ以上はシンの唇に覆われてしまう。
「ふぅ……ん、んっ! はぁ、シン……あ……ん、シン……」
名前を呼ぶと、なんとなくシンが笑っているように見えた。
「なんだ、もう降参か?」
「違う……」
「なら続けるぜ」
「ふぅっ……んっ! はぁ…ん、っく……んっ!」
シンの遠慮ないキスに頭の芯がぼーっとしてきて……。頭上でまとめられてる手からは完全に力が抜けた。
「どうやらイイ……みたいだな」
「黙って」
「ふんっ……その威勢が保てるといいな」
「馬鹿にしてるでしょ。私だって大人なんだよ」
「ほう……遠慮はしなくていいと?」
「もちろん……だよ」
「言ったな」